結婚指輪や婚約指輪は、昔のようにデザインだけで選ばれることが少なくなりました。

どちらかというと素材の違い・特性などから選択し、次にデザイン性やオリジナリティ、希少性はどうかという順番に見方が変わってきたような気がします。

その目線で結婚指輪の人気ランキングを見てみると、ランキングの上位にはプラチナ、ピンクゴールド、ホワイトゴールドなどのゴールド系が占め、それにつづいて、プラチナとゴールドの合金、チタン、パラジウムをはじめとするレアメタル系、それを追って、シルバー、ゴールドといった傾向が顕著になっています。

昔は結婚指輪といえば、指輪然とした決まりがあって、「誰が見ても結婚指輪でなければならない=プラチナかシルバー」という流れになっていましたが、現代では素直に結婚指輪として五感で感じる魅力、実用的な素材の耐久性や耐食性・変色性の有無に指向が変わっています。

加えて、結婚指輪にも柔軟性が求められるようになり、どこに着けていってもどんなファッションに合う、カラーリングやファッションリングとしての風合いが好まれるようになりました。

マリッジリング故のオーダーリング需要やオーダーメイドへの対応力が店側に要求されるようになり、宝飾店やブランドショップでは、フルオーダーを前提とした希少性でお客の取り込みをはかるところも増えています。

カップルの価値観が昔のように画一的でなくなったこと、少子化で買い手市場となってしまったことも、店側の対応力が問われる要素になっています。

素材を同じにしたいという意向で、ペアリングを買い求めるカップルがいる一方で、婚約指輪と結婚指輪を別々に購入して異素材の組み合わせを楽しんだり、同じ素材で違いのあるデザインテイストのリング選びを楽しんだりする購入客もいるそうです。

ピンクゴールドなどのゴールド系やチタンに人気が集中しているのは、これらの要素を満たしているからと言えなくもありません。

素材としては素晴らしく、そのうえTPOを選ばず、ファッション性があってフルオーダーにも見えないことはない。

価格も手ごろで、自分たちの目線からすれば希少価値もあるといった感じです。

現代の若い女性・男性は、一生の買い物といっても物怖じせず、主張はきちんともっています。

ネットで入手できる情報量や基礎知識は半端ではありませんから、素材の違いはもちろん、特徴、メリット・デメリット、メンテナンスのことまでも洩らさずチェックして帰ります。

もちろん、サイズ直しなどの店側の対応力についてもです。

「金属アレルギーのことを聞いたら、自分がネットで調べた結果と違う曖昧なことを店員が言ったので、専門店としての評価なしと判断して帰った」という体験談を読んだことがあります。

評価やランキング慣れした人たちが、自分でショップを評価しランキングする時代、提供する側の対応力も昔とはケタ違いです。